NEWS

2010/12/29

アンケートのお願い

航空機写真愛好家の皆様へ。
日本航空写真家協会といたしまして、現在の航空機写真の現状について、また、皆様がどの様な環境で写真を楽しんでおられるかを、把握したいと考えております。

理由としましては、今後の講習会及び撮影会をより充実させていく為であります。
もしよろしければ、アンケート用紙を作成致しましたので、下記よりダウンロードしていただき、下記へFAXでご返信下さい。用紙には個人を特定するところはございませんのでお気軽にご利用下さい。
また、1名につき1度のご利用をお願いします。
何卒ご協力の程よろしくお願い申し上げます。

→ダウンロードはコチラ

2010/12/09

羽田・海から撮影会&講習会

■変わった羽田
 D滑走路や新国際線ターミナルの誕生は羽田を大きく変えました。運用が変わりました。北風のシーズンとなって、その変化は一層顕著です。
 D滑走路(RWY05)は基本的に西行機、C滑走路(RWY34R)は北行機が使用するため、離陸機はその2/3+がRWY05を使います。そしてD滑走路は、文字通りとりつく島のない人工島+桟橋滑走路ですから、平和島でも城南島でも、以前のような頻繁な撮影機会がなくなりました。飛行機写真愛好家の皆さんは、新しい撮影場所を見つけておられるでしょうか?
 APECの警備も終わり、空港が日常性を取り戻した先日、JAAP有志で小型船に乗り、D滑走路の東側から行き交う旅客機を撮ってみました。これが、予期せぬ写真が撮れたりして、なかなか面白い。面白さを分かち合うためにも、「講習会を前提とした船上撮影会」を行うことにしました。

■船上撮影会
 じつは、大型船を使い100人規模で豪華ランチクルーズ風撮影会を行う計画も以前からありました。そもそも関東の1月は、特徴的に晴天日が多いですが、天候にはリスクがつきものです。悪天に当たったら目も当てられません。大型船では全滅です。
 そこで今回は、JAAP会員有志で実際に用船した小型船(下)を使い、1月の土曜日午前中を使った複数回の船上撮影会を繰り返す、という方法をとることにしました。リスク分散です。また、翌日の日曜日を予備日として設定します。その土日とも悪天の場合は、2月に改めて日を設定します。

■撮影会・講習会計画日
 羽田船上撮影会の計画日は、2011年1月15日、22日、29日とします。天候等を見定め、出船のGO/NO GOの判断(計画日か予備日か)は前日正午をもって決定します。
 なお、2月26日(土)に、撮影成果を中心とした座学講習会を開催します。会場は都立産業貿易センター浜松町館会議室(JR浜松町駅から竹芝桟橋方面徒歩5分)です。詳細は追ってご案内します。会場費分担の観点から講習会は別途有料ですが、船上撮影会参加者には割引をいたします。

■募集人数等
 各回の船上撮影会募集人数は8名、最小催行人数は6名、同行JAAP講師は2名です。参加料は12,000円(用船料・保険料・撮影講習料等)。参加希望の方は正式決定のため、JAAPからお知らせする口座に事前振込をお願いします。

■集合場所・集合時刻
 集合場所はモノレール「整備場」駅出口。出口は1カ所です。新整備場駅とお間違いなきよう。
 集合時刻は0730時とします。
 付近に駐車場は全くありません。自家用車利用の方は、羽田国際線ターミナル駐車場をご利用になるのが便利でしょう。終日駐車で1,500円です。モノレールご乗車の際は、各駅停車の列車(区間快速等は通過)を確かめてご乗車下さい。

■揺れる小型船からの撮影内容
 計画では0800時に出船します。安全確保のため船上では一切船長の指示に従って下さい。当然ライフジャケットも全員装備です。東京湾といえども冬の海です。撮影に夢中となって、船から転げ落ちたら命にかかわります。船上でも機材が波を被るかもしれません。何があっても自己責任を肝に銘じて、十二分の注意をお願いします。
 往き道C滑走路を使う機体に遭遇すればラッキーですが、D滑走路に行き着くまでに1機あるかどうか。翻ってD滑走路は賑やかです。
 しかし、D滑走路北端を回り込むと、船は結構揺れます。船酔いが心配な方は、ご自身で対策して下さい。なお、降りるハシゴは垂直ですが、下層船室に立派なトイレも装備されています。
 ちなみに超望遠レンズの使用については、有志予行日の例では、フルサイズ500mm程度までが順当でしょうか。離陸後の右旋回、翼上面を見せる機影をとらえようとしてテレコン付加1,000mmとなると、フレーミングの自由度がかなり阻害されます。しかしこれも当たると面白いし、500mmでも撮れた旋回がありました。しかし当日は、風強くさらに揺れるかもしれません。
 エアボーン直後では、APS-C 300mm程度が適正でしょうか。視程が良ければ、富士山、新旧管制塔、スカイツリー等が背景に入ります。さらに短いレンズでも近寄って撮れますが、仰ぐ関係で背景は消え、金網が目立ちます。
 到着機も頻繁で、RWY34R/L双方に降りてきます。平行進入ですから、2機が1コマに収まる場合もあるでしょう。また正面気味のショットでは、こんなダイナミックなレフ板は他にあるか?という逆光ショットが楽しめます。海の反射は偉大です。

■約4時間の「航海」
 こうして多摩川河口を少し遡り、川崎浮島公園からではちょっと無理かなといったポジションまで行き、Uターンして戻ります。滑走路が増えた分、機影のない時間もままありますが、帰路も撮影機会に満ちています。帰着は正午、4時間の「航海」です。

 参加ご希望の方は、このHPにある「羽田海から・撮影会&講習会」PDFファイルをご覧いただき、後半ページをダウンロードしたのち、必要事項にご記入の上、講習会事務局までFAXして下さい。書類を受け付けましたら、事務局からe-mailでご連絡します。

■座学講習会用課題データ
→画像サンプル1ダウンロード (JEPG形式)
→画像サンプル1ダウンロード (RAW ニコンNEF形式)
→画像サンプル2ダウンロード (JEPG形式)
→画像サンプル2ダウンロード (RAW キャノンCR2形式)

2010/10/10

JAAPセントレア撮影講習会を終えて

飛行機写真の楽しさ、面白さを参加者の皆さんと一緒に再確認したい、共有したい、そしてもっと深めたい。JAAPが行う撮影講習会の目的はそこにあります。

中部セントレア空港で9月25、26日に開催した講習会は、滑走路脇での撮影、当日撮った画像の選別と発表、自信作プリントの披露など参加者が能動的に参加する内容をメインに、JAAP講師作品の発表と説明、画像処理ソフトの講師実演などの講義も加わる密度の濃いスケジュールでした。さらに初日夜の講習後や二日目講習前の早朝にオブザベーションデッキで撮影する方も多く、参加者にはこの二日間を最大限に楽しんでいただいたことと思います。

まず全員で共有した「楽しさ」は、なんといっても「撮る楽しみ」でしょう。飛行機写真には動きの早いものを仕留めるという狩猟本能をくすぐるところがあります。超望遠撮影、スローシャッター流し、短焦点流しなどそれぞれがいろいろな方法でターゲットを狙います。飛行機の姿と陰影、そして前景と背景は、ファインダーの中で常に変化し続けます。予期しなかった一瞬の魅力的なシーンにどう反応してフレーミングし、シャッターを切るか。いつも成功するとは限らないスリリングな「撮る楽しみ」を、参加者も講師も一緒に好天の元で満喫しました。

次は「選ぶ楽しみ」でしょうか。数百枚にも上る当日撮影画像からベストの10枚を選び出すのは大変な作業です。しかも選んだ10枚はみんなの前で発表されます。選ぶ目を養うことこそが重要であり、自分の目が養われてゆくところに楽しさがあるのです。

そして「見せる楽しみ」。何を言われるか不安と怖さでしり込みしたくなりますが、それをこらえて人に見せる。すると思わぬ視点からの意見やすばらしいヒントが与えられます。褒められることもあります。他の人の写真に対する講師のコメントも聞き逃せません。人に見せたことで目からうろこが落ちた参加者も多かったことと思います。

講師として力を入れたのは「写真を仕上げる楽しみ」です。フィルムからデジタルになって、自分の思うように写真を仕上げることが可能になりました。デジタル技術からのすばらしい贈り物です。これを活かさない手はありません。

写真の仕上げはすなわち作品創りです。自分はどんな作品を創りたいのか。それを作り上げるには何をどうすればよいのか。写真は記録であり表現でもあります。表現の追求は非常に奥深いことです。自分の世界を写真でどう表現したいのか。「写真を仕上げる楽しみ」は実は「作品を創りあげる楽しみ」に他なりません。これこそ究極の楽しみではないでしょうか。

今回の講習会では、参加者と一緒にこれらすべての楽しみに触れたいと願っていました。さて振り返ってみるとどうでしょうか。ある程度できたと言えるのではないかと思っています。

飛行機写真の楽しみ方はまだいろいろあるでしょう。飛行機写真の世界は今よりももっと広く、もっと深いに違いありません。これからも皆さんと一緒にその世界を探る機会を設けていきたいと考えています。

新しい企画に向けてJAAP内で議論を進めています。今回参加してくださった方も、参加されなかった方も、ぜひ一緒に飛行機写真の世界を楽しんで行きましょう!次の企画でお目にかかることを楽しみにしています!

元井 英貴

2010/08/17

「セントレア撮影講習会」応募枠追加のお知らせ

日本航空写真家協会(JAAP)では、9月の「空の日」にちなみ9月25〜26日の両日、セントレア(中部国際空港)で撮影講習会を行います。
今回は特別に、場内外周道路からの撮影をご許可いただきました。FOD(飛散物)対策をしっかり行い、趣味としては望めないアングルと接感のある撮影を堪能したいと考えています。

第1次募集は8月15日をもって締切りとさせて頂きましたが、さらに10名限定で参加者を募集します。
参加条件は、応募要項(案内書PDF参照)を遵守でき、現地におけるデジタル現像が可能な方とします。
参加料は25,000円、応募締切は8月31日です。原則として先着順となっておりますので、お早めに申込下さい。

なお、座学講習では、講師発表、参加者持参作品講評・合評、現地撮影分講評・合評等を予定しており、じっくり進める予定です。
また、撮影後の講習、合評・講評をふまえ、後日空港ターミナル内において50インチ・クラスのディスプレー2〜3台を使い、講師・参加者合同のスライドショー写真展を開催します。その内容は、セントレアで撮影された飛行機写真を中心として、参加者がご自分のホームベースで撮影し持ち寄った自信作で構成します

応募要項、案内書、申込書ほか詳細は、こちらをご覧下さい。

参加申込書送り先 : FAX 03-3438-2144
〒105-0013 東京都港区浜松町2-7-15-905 
(有)エアワークス内 JAAPセントレア講習会事務局
お問い合わせ : airworks@mua.biglobe.ne.jp